災ボラのトリセツVol.1「災害ボランティア活動ってどんな活動?」

災害ボランティアってどんな活動?
地震や豪雨などの自然災害が起こると、ニュースで「災害ボランティア」という言葉を耳にすることがあります。災害ボランティアのイメージとしては、
「被災地で泥かきをする人たち?」
「家の中から家具や家電を運び出してトラックに積んでいる」
「特別な資格がある人だけが行くの?」
そんなイメージを持っている人も多いかもしれません。
今回は、災害ボランティアとはどんな活動なのかを、はじめての人にも分かりやすく紹介します。
災害ボランティアとは?

災害ボランティアとは、災害によって困っている人たちの生活再建を支えるために、自発的に行われる支援活動のことです。
地震や台風などの自然災害が起こると、被災した地域では多くの課題が生まれます。例えば、
• 家の中に泥や土砂が流れ込んでしまう
• 家具や家電が壊れてしまう
• 自宅での生活ができなくなってしまう
• 高齢者や障がいのある人が生活に困ってしまう
• 避難生活が長くなり、心身の負担が大きくなる
こうした状況の中で、被災者個人や家族、被災地域だけでは対応しきれない困りごとを支える存在が災害ボランティアです。
平成23年(2011年)東日本大震災では150万人以上、令和6年(2024年)能登半島地震では19万6千人以上の災害ボランティアが活動を行いました。
被災した方々が生活再建に向けて1歩ずつ歩んでいくきっかけとして、災害ボランティアはとても大きな存在となっています。
どんな活動をするの?
災害ボランティアの活動は、被害の状況や時期によって様々です。代表的な活動には次のようなものがあります。
1.家の片付けや泥出し
豪雨や洪水のあとには、家の中に泥や土砂が入り込みます。
スコップやバケツなどを使って泥を取り除いたり、濡れた家具を運び出したりする活動です。
2.家財や思い出の品の整理
被災した家では、写真やアルバム、思い出の品が泥の中から見つかることがあります。
それらを一緒に探したり、整理したりすることも大切な支援です。
3.避難所でのサポート
避難所では、
• 物資の仕分け
• 子どもの遊び相手
• 高齢者の見守り
• 受付や案内の手伝い
など、生活を支えるさまざまな役割があります。
4.被災された方の話を聴く
災害のあと、被災された方は大きな不安やストレスを抱えています。
そのため、話を聴くことで心のケアを行うことも大切な支援になることもあります。
5.災害ボランティアセンター運営のお手伝い
被災者とボランティアをつなぐ役割を担うのが災害ボランティアセンターです。(Vol.2で詳しく説明します)は、災害ボランティアセンターは社会福祉協議会が中心となり運営されますが、職員の多くが同様に被災しているため、ボランティアの受付や活動場所までの案内役を務めることも大切な支援となります。

「特別な人」だけができる活動ではない
災害ボランティアというと、体力のある大人や専門家だけが行う活動と思われがちです。
しかし実際には、特別な資格がなくても参加できる活動がたくさんあります。
例えば、
• 自宅や避難所内の清掃(拭き掃除・掃き掃除など)
• イベントやサロン活動などのお手伝い
• 物資や衣類などの仕分け
など、被災地(者)の困りごとにあわせて自分のできることを少しずつ持ち寄ることが災害ボランティアの特徴です。
高校生や大学生の参加も多く、被災地では若い世代の力が大きな支えになっています。
災害ボランティアは「人の力」で成り立っている
災害が起きたとき、行政や消防、自衛隊などが救助や復旧活動を行います。
しかし、被災した人たちの生活を細かく支えるためには、多くの人の力が必要です。
そこで重要な役割を担うのが、地域の社会福祉協議会などが中心となって運営する「災害ボランティアセンター」です。
ここでは、
• ボランティアの受付
• 被災された方の困りごとの把握
• ボランティアへの活動のマッチング
などを行い、支援が必要な人にボランティアによる支援をつなぎます。
災害ボランティアの活動は、「災害」と名前がつくことで特別に感じる方が多いかもしれませんが、普段みなさんが行うボランティア活動となんら変わりはありません。
「災害時にも困っている人の力になりたい」
その気持ちが、多くの人の行動につながり、被災地(者)に寄り添って支える大きな存在になります。
次回のコラム
次回は、「災害ボランティアセンターってどんなところ?」
災害ボランティアの活動を支える仕組みについて紹介します。